『カエルの楽園 2020』と新型コロナウイルス
2020年9月現在、コロナ禍の状態が続いております。外出自粛、マスク着用、手洗いうがい、手指消毒、3蜜回避、など今までの生活様式とは明らかに異なり、新型コロナウイルスに寄り添った生活様式。
『withコロナ』
仕事も在宅勤務、リモートワークに変化出来る仕事はどんどん切り替わっています。
飲食業界、旅行業界、様々な業界で大幅な収益減になっています。
エンタメ、スポーツ分野も無観客ライブ、無観客試合、e-ラーニング、この様に様々な場面で我慢を用いる生活を続けていかなくてはいけません。
様々な場面で多くの人が我慢や疲弊してしまっているのを体感しました。
このコロナ禍の局面を打破する為には、画期的なワクチンを開発するしかないのだと思います。そしてワクチンを開発した国が覇権を制するとまで言われております。各国が競い合いワクチン開発に躍起になっています。誰しもがこの状況を抜け出したいと誰しも考えています。
そんなコロナ禍の中、百田尚樹先生の執筆された作品を紹介したいと思います。
『カエルの楽園 2020』
カエルの楽園?最初はどんな物語で何だろうと全くの予備知識無しで読み進めていました。「カエルの世界」をコロナ禍の世界状況に置き換えて表現している作品だと、すぐに気付きました。ちなみにあとがきに寓話としてフィクションですと謳っています。
様々な比喩表現として
「ナパージュ」≒「日本」
「ウシガエルの国」≒「中国?」
「ハエ」≒「食糧、お金(消費税?)」
「新しい病気」≒「新型コロナウイルス」
など多くのワードが出てきます。これは何だろうこれだろうと考察しながら考えるとこの作品の深みが増してくると思います。しかしあくまでこの作品はフィクションですので、解釈の仕方は読み手側、つまり読者の自由です。
忖度無しに、何と面白い発想の作品だと思いました。百田尚樹先生の作品は毎回趣向が異なり、考えさせられる作品だと思います。
これは特に異質の作品です。先生曰く、時事的な内容になっているので、状況が刻々と変化していくと「古い物語」になってしまうと懸念されていました。しかし、普遍的な物語となると読者の方から強い後押しを受けて出版に踏み切ったそうです。
そして現実世界も続いているコロナ禍の状況で、物語としての結末はどうなるのかと気になりますが、、
エンディングが3パターン用意されています。(終章 Ⅰバッド、Ⅱリアル、Ⅲグッド)
結末はどうなるのか、読んでみてからのお楽しみです。
最後にこのお話は、寓話、荒唐無稽のファンタジーです。