13歳から始めるアート学。芸術の進化の過程。

アートは分からないという方が実際に多いと思います。

 

「他の学問と違って正解が無い」

 

この一言に尽きると思います。。

 

数学ならば公式に当てはめると「正解」=「答え」が見えてきます。

しかし、アートには正解が無い。芸術作品者を覚える事や解説にばかり目がいきがちです。そういった事を勉強してもアートの本質が見えてきません。その為には時系列順にアートの進化の過程を紐解いていくとなるほどと納得していきます。 

 

まず冒頭がどんな形でスタートするのか紹介します。

 

まず「芸術」とは?何か?

 

誰もが一番始めに思ったのはいかに実物に近づけ模写するかだと思います。

この実物と絵画の区別が分からなくなるぐらい技術が進化してきます。そしてリアリティをいかに追求することが、「芸術」であると広く普及されてきました。

どれだけ本物に近づけるか、切磋琢磨し技術を磨いていきます。

しかし、「写真」という機材が発明されてしまいます。そうするといくらリアリティを追求しても写真で事足りてしまうので、到底、写真には敵わない。

そこで芸術家達が何を考えたのか、そういった幾つかのターニングポイントがあり、その度に「芸術」がどんどん進化していきます。

 

 気になる続きは実際に読んでみて欲しいと思います。

これは概要を知ってしまうと面白さが半減します。自分もそうでした(笑)

全くの先入観無しで読む事を推薦します。

 

本書は授業形式で進化の過程が分かります。実際に考えたりする様なストーリー形式になっています。ただ受け身として読み進める著作物と違い、参加型の考える様な話の構成になっていますのでとてもオススメです。

 

最後に、芸術は自分で捉えるもの感受性は人それぞれで異なるので、みんな違っていいと言います。

確かに見えないものは大人になるにつれて段々とボヤけてきたり、こうあるべきという常識、先入観、色眼鏡を持って間違った見方、考え方を持ってしまいます。これは本当にマイナスの見方(考え方)に繋がってしまいます。

そういった間違った見方を払拭する意味でも、本書は良作と言えると太鼓判を推します。是非、読んでみて下さい。